FHIR R4 Bundles

FHIR R4バンドルで
医療連携テストをスピードアップ

Patient・Observation・Encounter を含む FHIR R4 バンドルを短時間で生成し、EHR や医療データ分析の統合テストを効率化します。Terminology 変換や匿名化の検証にも役立ちます。

法令適合保証について

医療データの取り扱いは各国の法令・ガイドラインに従う必要があります。本コンテンツは技術検証を支援するものであり、臨床判断や法令適合を保証するものではありません。

FHIRダミーデータが役立つ理由

FHIR R4 に準拠したダミーデータは、複雑な医療ワークフローを安全に再現し、EHR・HIE・データ分析の各チームが同じ指標で検証できるようにします。

EHR / レガシー連携

  • 患者 API と FHIR バンドルの整合性をまとめて検証
  • Observation・Encounter の依存関係を再現し差分を把握
  • HL7 v2 からのマッピング差異を洗い出して調整

HIE・インターフェース試験

  • 複数システム間での参照整合性と同期をテスト
  • Terminology 変換 (LOINC/SNOMED) の動作を確認
  • Webhook / Event Hub を使った高頻度イベントを負荷試験

データ分析・品質

  • BI レポートやダッシュボードの指標を事前検証
  • 欠損・矛盾データのハンドリングを訓練
  • 匿名化済みデータの再識別リスクを統計的に評価

バンドル構造の例

DataGen Pro の FHIR R4 スキーマは Patient / Observation / Encounter をまとめた bundle を生成し、関連リソースの関係性を再現します。主なフィールドは次の通りです。

フィールド名説明参照仕様
resourceTypebundle内リソース種別 (Patient/Observationなど)FHIR R4 Core Specification 1.8
id各リソースの一意ID (UUID)FHIR R4 Resource.id
meta.lastUpdated最終更新日時 (ISO 8601)FHIR R4 Meta.lastUpdated
patient.identifier患者識別子 (保険者記号/番号など)HL7 Japan Core Patient
observation.code検査項目コード (LOINC)FHIR Observation.code
encounter.period.start受診開始日時FHIR Encounter.period

Terminology サーバ(LOINC/SNOMED CT)と併用すると、コード体系の差異を検証しやすくなります。バンドル単位で AuditEvent を記録し、監査ログとの整合もチェックしましょう。

導入ステップ

1

プロファイルを選定

FHIR JP Core や US Core などターゲットとなるプロファイルを決定し、必須要素と必須 Terminology を洗い出します。

2

マッピングとバリデーション

FHIR Validator や Inferno を用いてダミーデータの適合性を検証し、拡張要素を調整します。

3

シナリオテスト

API Gateway・メッセージング層でリアルタイム/バッチ双方のフローを再現し、例外系を含めて確認します。

4

監査ログと保全

AuditEvent・アクセスログを保存し、GDPR/HIPAA 等に対応した証跡を準備します。

よくある質問

Q. FHIR プロファイルに合わせて拡張できますか?

A. はい。カスタム拡張や ValueSet を JSON Schema に追加するだけで対応可能です。Terminology の差し替えにも対応しています。

Q. ファイルサイズはどの程度ですか?

A. 5 件バンドルでおおよそ 50KB 前後です。CI 用には件数やバンドル数を調整してください。

Q. Patient 以外のリソースも生成できますか?

A. Observation・Encounter・CarePlan を含むサンプルを提供しています。必要なリソースがあれば Issue や PR でお知らせください。

FHIR R4 バンドルで統合テストを始めましょう

Patient / Observation / Encounter を含むサンプルを数クリックで生成し、API・ETL・分析の各チームが同じデータで検証できます。