ISO 20022

ISO 20022メッセージで
クロスボーダー決済テストを標準化

pacs.008 や pacs.002 を想定したメッセージを生成し、送金ハブ・コルレス銀行・金融機関の各システムで同じデータを用いたテストが可能になります。

法令適合保証について

ISO 20022 メッセージは金融機関ごとのローカルルールや制約が存在します。本データはテスト用途のサンプルであり、実取引や規制適合を保証するものではありません。

活用シナリオ

国際送金や国内即時決済ネットワークの統合テストに必要な pacs.* 系メッセージを安全に再現し、フォーマットの整合性とエラー処理を検証します。 ロケール指定により国内送金は円建て、英語ロケールでは USD ベースのシナリオを即座に検証できます。

銀行間送金

  • コルレス経由の送金ルートをテスト
  • 中継銀行での charge-handling を検証
  • R-メッセージの戻りをシミュレート
  • ロケールごとに口座フォーマットと通貨を切り替えて銀行間送金テストを再現

決済ハブ統合

  • RTGS / ACH 共通フォーマットを再現
  • BIC 変換や代理銀行コードのマッピングを確認
  • 支払いステータスのリアルタイム更新をテスト

コンプライアンス監視

  • サンクションチェック用の属性を検証
  • 手数料負担や charge bearer の処理を確認
  • UETR を用いた追跡シナリオを練習

主要フィールド

pacs.008 をベースにしたサンプルメッセージには、以下のようなフィールドが含まれます。

フィールド名説明参照規格
message_idメッセージID (各送金で一意)ISO 20022 Business Application Header
uetr一意なエンドツーエンド取引参照 (UUID)SWIFT gpi
instruction_priority優先度コード (NORM/ HIGH)ISO 20022 InstructionForNextAgent
instructed_amount送金金額と通貨 (ISO 4217)ISO 20022 AmountType
debtor_agent_bic送金依頼人銀行のBICISO 9362
charge_bearer手数料負担区分 (DEBT, CRED, SHAR, SLEV)ISO 20022 ChargesInformation

MT メッセージから ISO 20022 への移行テストでは、変換ツールが出力する補足情報欄も合わせて検証しましょう。ダミーデータに独自ヘッダーを追加することも可能です。

テストフロー

1

メッセージ種別を選定

pacs.008 / pacs.002 / camt.056 など対象となるメッセージを決め、必須項目を定義します。

2

プロファイル適合を確認

市場インフラやSWIFTのコアプロファイルに沿ってバリデータでチェックします。

3

シナリオ実行

成功、拒否、R-メッセージ、キャンセルなど複数のフローを想定し、ルーティングや通知を検証します。

4

アーカイブと監査

メッセージ履歴と charges、為替レートを保存し、規制や監査向けに証跡を整備します。

よくある質問

pacs.002 など応答メッセージも生成できますか?

はい。成功・拒否・保留ステータスを持つ pacs.002 サンプルを提供しており、ステータスコードを設定できます。

ファイルサイズはどのくらいですか?

1 メッセージあたり約 5KB が目安です。バッチテストでは複数メッセージをまとめた ZIP を生成できます。

暗号化や署名は対応していますか?

ペイロード自体の暗号化は行いませんが、テスト用にダミー証明書情報を含めることができます。TLS や鍵管理は実装環境で設定してください。

ISO 20022メッセージで決済テストを加速

クロスボーダー決済や即時決済ネットワークのテストに必要なメッセージを数クリックで生成し、フォーマット検証からコンプライアンスチェックまで一括で行えます。